2014年10月30日
昔のヌメ革に最も近い丘染め染色のアルコベーシック
こんばんは。
HoneyHills神戸本店スタッフです。
いつも当店Blogをご覧いただき有難う御座います。
今日は皮革素材についてご紹介したいと思いますが、難しくてブログを宿題として持ち帰ってしまいました(笑)。
今回は、最近お問い合わせとご注文が多いアルコタンニンレザーのラインナップの1つであるアルコベーシックについて少し詳しくご紹介させて頂きます。企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さんをまたも質問攻撃させて頂きました(笑)。
ベーシックは定番。レザーの定番とは!?
「レザーの定番とは?」
の質問にお応えできる方は何人ぐらいいらっしゃいますでしょうか?
皮革素材は太古の昔から人間が利用してきた天然皮革素材です。フルベジタブルタンニンのヌメ革は長い歴史を経て今日に至っていることからヌメ革こそがレザーの定番といえると会長さんは考えていました。
アルコタンニンレザーは脱クロム製法と呼ばれるハイブリッド鞣しでタンニンとクロムの双方の長所を兼ね備えた皮革素材です。ヌメ革と遜色のない仕上げを最初に考えたそうです。そしてできあがったのがアルコベーシックです。
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :キャメル
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
こちらのレザーは丘染め染色と言う極めてシンプルな仕上げとなっています。
丘染め染色は皮革の染色で最も初期的な染色方法なんです。
こちらのを店頭で商社様やアトリエ、工房の方々にご覧頂くといつも
「色の質感がとても美しいですね。」
と褒めて頂けます
HoneyHills神戸本店では皮革半裁を広げる専用のスペースをご用意しておりますので、納得頂けるまで皮革素材を手に取ってご検討頂けます。会長さんにその事を伝えると、
「丘染めやから、何も特別な事は一切していない。Aクラス原皮だからありのままでえ~んやで。」
丘染めとは何ぞや??
丘染めとは文字の如く、丘だけ染めること。つまり、革の表面を染色することです。
百聞は一見にしかずです。
革の吟面(表面)と床面(裏面)を見比べてみると、床面の方がうっすらとしかキャメルの染料が浸透していません。これが丘染めなんです。逆に革の断面や床面まで染色してしまう手法を丸染や芯通しと呼ばれる染色方法になります。今日ではクロム鞣しが主体となり、丸染や芯通しが主流となっています。
丘染めの方が歴史が長く、昔のヌメ革は丘染めだったことからあえて、丘染めを採用したそうです。皮革素材の繊維の芯まで染色するためには、染料の科学薬品導入や染色機器の技術革新が必要だそうです。
丘染めは芯通しと異なり表面は均一ではなく、色の濃淡が現れます。
原皮の傷などは色濃く残ります。
特にキャメルなど淡い系統のカラーは顕著にそれが現れるそうです。
なるほど~。
ではの芯通しの方が良いんじゃないですか?傷も隠せて、均一になるし・・・。会長さんのご返答。
「そんなのどこにでもあるやん。今更造る必要があるのかい?」
との事、さらに
「傷が目立つ染色方法、それでも出来るってのは原皮が良いって証拠。新鮮な魚は刺し身や言うたやろ。」
とのこと。
また商品にした際、経年変化をしやすいのは丘染めで使い込むと色ムラも分からないようになるそうです。多くの方が言う「革らしい」と言う表現は昔のヌメ革の事だよと言われました。
アルコベーシックは昔のヌメ革にもっとも近いアルコタンニンレザーと言えます。
カラーヴァリエーションは3色展開しています。
アルコベーシックはレギュラーカラーとして3色展開しており、半裁一枚単位でお買い求め頂けます。
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :キャメル
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :グリーン
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
HoneyHills神戸本店スタッフです。
いつも当店Blogをご覧いただき有難う御座います。
今日は皮革素材についてご紹介したいと思いますが、難しくてブログを宿題として持ち帰ってしまいました(笑)。
今回は、最近お問い合わせとご注文が多いアルコタンニンレザーのラインナップの1つであるアルコベーシックについて少し詳しくご紹介させて頂きます。企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さんをまたも質問攻撃させて頂きました(笑)。
ベーシックは定番。レザーの定番とは!?
「レザーの定番とは?」
の質問にお応えできる方は何人ぐらいいらっしゃいますでしょうか?
皮革素材は太古の昔から人間が利用してきた天然皮革素材です。フルベジタブルタンニンのヌメ革は長い歴史を経て今日に至っていることからヌメ革こそがレザーの定番といえると会長さんは考えていました。
アルコタンニンレザーは脱クロム製法と呼ばれるハイブリッド鞣しでタンニンとクロムの双方の長所を兼ね備えた皮革素材です。ヌメ革と遜色のない仕上げを最初に考えたそうです。そしてできあがったのがアルコベーシックです。
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :キャメル
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
こちらのレザーは丘染め染色と言う極めてシンプルな仕上げとなっています。
丘染め染色は皮革の染色で最も初期的な染色方法なんです。
こちらのを店頭で商社様やアトリエ、工房の方々にご覧頂くといつも
「色の質感がとても美しいですね。」
と褒めて頂けます
「丘染めやから、何も特別な事は一切していない。Aクラス原皮だからありのままでえ~んやで。」
丘染めとは何ぞや??
丘染めとは文字の如く、丘だけ染めること。つまり、革の表面を染色することです。
百聞は一見にしかずです。
丘染めの方が歴史が長く、昔のヌメ革は丘染めだったことからあえて、丘染めを採用したそうです。皮革素材の繊維の芯まで染色するためには、染料の科学薬品導入や染色機器の技術革新が必要だそうです。
丘染めは芯通しと異なり表面は均一ではなく、色の濃淡が現れます。
特にキャメルなど淡い系統のカラーは顕著にそれが現れるそうです。
ではの芯通しの方が良いんじゃないですか?傷も隠せて、均一になるし・・・。会長さんのご返答。
「そんなのどこにでもあるやん。今更造る必要があるのかい?」
との事、さらに
「傷が目立つ染色方法、それでも出来るってのは原皮が良いって証拠。新鮮な魚は刺し身や言うたやろ。」
とのこと。
また商品にした際、経年変化をしやすいのは丘染めで使い込むと色ムラも分からないようになるそうです。多くの方が言う「革らしい」と言う表現は昔のヌメ革の事だよと言われました。
アルコベーシックは昔のヌメ革にもっとも近いアルコタンニンレザーと言えます。
カラーヴァリエーションは3色展開しています。
アルコベーシックはレギュラーカラーとして3色展開しており、半裁一枚単位でお買い求め頂けます。
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :キャメル
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :グリーン
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
商品名:アルコベーシック
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :ネイヴィー
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
いずれも説明してきました、丘染めで染色仕上げしているため、グリーンやネイヴィーと言った原色カラーも柔らかい色合いで仕上がっています。商品にして使い込んで頂くと、色濃く変化する経年変化を演出してくれて、「革らしさ」を感じて頂けます。
メーカー様や商社様。工房・アトリエ様だけでなく、個人でレザークラフトを楽しまれている方々も是非一度、実物の素材を見て触ってその魅力を感じた頂きたく思います。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
原皮 :北米産Aクラス牛革
鞣し :ハイブリッド鞣し(脱ロクム製法)
仕上げ:丘染め染色
カラー :ネイヴィー
価格 :100円/ds
企画 :日本経年変化協会
製作 :姫路レザー有限会社
販売 :姫路レザー有限会社及び直営店舗Honey Hills神戸本店
いずれも説明してきました、丘染めで染色仕上げしているため、グリーンやネイヴィーと言った原色カラーも柔らかい色合いで仕上がっています。商品にして使い込んで頂くと、色濃く変化する経年変化を演出してくれて、「革らしさ」を感じて頂けます。
メーカー様や商社様。工房・アトリエ様だけでなく、個人でレザークラフトを楽しまれている方々も是非一度、実物の素材を見て触ってその魅力を感じた頂きたく思います。
Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
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TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
2014年10月26日
手染めビジネスシューズ”Daniel” 新色 エピソード2
こんにちは。
HoneyHills神戸本店スタッフです。
いつも当店Blogをご覧いただき有難う御座います。
今回も手染めビジネスシューズ”Daniel”についてお知らせします。
紳士のお洒落は足元から始まる! ”Daniel”
あなたもDanielでお洒落しませんか?
新人スタッフのBlog「手染め紳士靴『Daniel』今週土曜日初お披露目です。」をご覧頂いたお客様が昨日数名ご来店頂きました。
ご来店ありがとうございました。m(__)m
そこで、早速この手染めビジネスシューズ”Daniel”を試着されたお客様の声をお伝えします。
・「お洒落な革靴ですねぇ。」
・「この革靴はブーツのようでジーンズにも似合うね。」
・「カーキがカッコいいね。」
・「軽くて歩きやすい革靴ですね。」
・「革靴ってこんなに柔らかかったですか?もっと固いと思ってた。」
・「見た目よりもすごく履きやすい革靴ですね。」
・「自分の足にすぐ馴染みそうで良いですね。」
・「足首がしっかり固定されて気持ち良い革靴ですねぇ。」
・「スーツや時計も見直さないといけないね。」
・「どちらの色が良いか迷っちゃうなぁ。」
等などです。
皆さん貴重なご意見有難う御座います。
履きやすく足に優しい革靴をお探しの方にもお勧めです。
お洒落なDanielですが、実はご意見を頂いたように履き心地が非常に良い革靴なのです
やはり靴の履き心地って重要ですよね! 足のどこかが痛くなったりすると、せっかくのお出かけも台無しになりますよね。
Danielは日本経年変化協会会長が007シリーズをイメージして企画されたビジネスシューズで、そのデザイン性が凄く強調されますが、実は革靴として長くご利用頂くために今井宏樹氏が製作された足に優しい本格派ビジネスシューズなのです。
さらにDanielの底面ですが、写真のように樹脂が貼ってあります。
これも足に優しいところではないでしょうか。
しかし革底のままが良いか樹脂を貼った方が良いかは、好みがあり賛否が別れるところですよね。
革底そのままのファンも多いですからね。
でもね、樹脂が傷むと貼り直す事で革靴自体を長くご利用頂けるし、百貨店やホールの磨かれた床で滑って怪我をすることも少なくなると思うので個人的には樹脂張りは有りだと思います。
Danielの秘密
そして皆さんが「お洒落」と言って頂いたDanielですが、隠された技術があります。
<これぞ職人技>
実は染める回数、18回!
このDanielの手塗りですが、今井宏樹氏によると染めては乾かし、また染めては乾かしと18回もされるそうです。
乾燥させる時間も考えると一つ作るのにとてつもない時間が必要なんですね。
手染めの凄さはココにあるのかな~!
私も試着してみました。
手染めビジネスシューズ
商品名 Daniel
価格 ¥98,000+TAX
カラー ブラウン/カーキー/キャメル
サイズ 25cm~26.5cm(0.5cm刻み)
企画 日本経年変化協会
製作 又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 牛フルタンニンヌメ革
販売元 姫路レザー有限会社
販売 World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
関連Blog
・手染め紳士靴『Daniel』今週土曜日初お披露目です。
・手染めビジネスシューズ”Daniel” 新色 エピソード1
・手染めドレスシューズ!追加情報!
・ビッグニュース!フォーマルライン始動!
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
HoneyHills神戸本店スタッフです。
いつも当店Blogをご覧いただき有難う御座います。
今回も手染めビジネスシューズ”Daniel”についてお知らせします。
紳士のお洒落は足元から始まる! ”Daniel”
あなたもDanielでお洒落しませんか?
ご来店ありがとうございました。m(__)m
そこで、早速この手染めビジネスシューズ”Daniel”を試着されたお客様の声をお伝えします。
・「お洒落な革靴ですねぇ。」
・「この革靴はブーツのようでジーンズにも似合うね。」
・「カーキがカッコいいね。」
・「軽くて歩きやすい革靴ですね。」
・「革靴ってこんなに柔らかかったですか?もっと固いと思ってた。」
・「見た目よりもすごく履きやすい革靴ですね。」
・「自分の足にすぐ馴染みそうで良いですね。」
・「足首がしっかり固定されて気持ち良い革靴ですねぇ。」
・「スーツや時計も見直さないといけないね。」
・「どちらの色が良いか迷っちゃうなぁ。」
等などです。
皆さん貴重なご意見有難う御座います。
履きやすく足に優しい革靴をお探しの方にもお勧めです。
お洒落なDanielですが、実はご意見を頂いたように履き心地が非常に良い革靴なのです
やはり靴の履き心地って重要ですよね!
Danielは日本経年変化協会会長が007シリーズをイメージして企画されたビジネスシューズで、そのデザイン性が凄く強調されますが、実は革靴として長くご利用頂くために今井宏樹氏が製作された足に優しい本格派ビジネスシューズなのです。
さらにDanielの底面ですが、写真のように樹脂が貼ってあります。
これも足に優しいところではないでしょうか。
しかし革底のままが良いか樹脂を貼った方が良いかは、好みがあり賛否が別れるところですよね。
革底そのままのファンも多いですからね。
でもね、樹脂が傷むと貼り直す事で革靴自体を長くご利用頂けるし、百貨店やホールの磨かれた床で滑って怪我をすることも少なくなると思うので個人的には樹脂張りは有りだと思います。
Danielの秘密
そして皆さんが「お洒落」と言って頂いたDanielですが、隠された技術があります。
<これぞ職人技>
実は染める回数、18回!
このDanielの手塗りですが、今井宏樹氏によると染めては乾かし、また染めては乾かしと18回もされるそうです。
乾燥させる時間も考えると一つ作るのにとてつもない時間が必要なんですね。
手染めの凄さはココにあるのかな~!
私も試着してみました。
Danielを履くと出来る男に変身です。
手染めビジネスシューズ
カラー ブラウン/カーキー/キャメル
サイズ 25cm~26.5cm(0.5cm刻み)
企画 日本経年変化協会
製作 又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 牛フルタンニンヌメ革
販売元 姫路レザー有限会社
販売 World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
関連Blog
・手染め紳士靴『Daniel』今週土曜日初お披露目です。
・手染めビジネスシューズ”Daniel” 新色 エピソード1
・手染めドレスシューズ!追加情報!
・ビッグニュース!フォーマルライン始動!
Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
2014年10月23日
手染め紳士靴『Daniel』今週土曜日初お披露目です。
こんばんは。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフです。
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
さて、Honey Hills神戸本店は10月は土曜日、日曜日、祝日のみの営業とさせて頂いておりますが、現在新製品入荷準備で忙しくしております。そんな新商品ですが、以前のブログで別スタッフが紹介させて頂きましたが、私もかなり気になるアイテムだけにもう一度紹介させて下さい。
手染めの紳士靴『Daniel』がとうとう、店頭に登場します
とうとう、店頭に展示させて頂きましたよ。こちら。
(写真提供:日本経年変化協会)
Daniel : 98,000円+Tax
企画 :日本経年変化協会
製作 :又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 :牛フルタンニンヌメ革
販売 :World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
そう、手染めの紳士靴『Daniel』がとうとう、Honey Hills神戸本店に到着しました。上記の画像はカラーはカーキ。グリーンの手染め特有のグラデーションが美しいです。お洒落上級者にお勧めしたいカラーリングです。
(写真提供:日本経年変化協会)
Daniel : 98,000円+Tax
企画 :日本経年変化協会
製作 :又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 :牛フルタンニンヌメ革
販売 :World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
こちらは、アンティークブラウン。もちろんベーシックなカラーリングもラインナップしております。スーツやカジュアルシーンにも対応していると企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さんが仰っておられました。
製作担当者は、又一コーポレーションの代表でおられます今井宏樹様。手染めの紳士靴では第一人者で世界的にご活躍されておられます。今回は企画にご協力頂き、素敵な逸品を製作して頂きました。
企画背景は映画『007』!?でも素敵です。
企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さん。企画の際は洋画からヒントを得ることが多いそうです。
今回の『Daniel』も例外ではないようです。
もともと、弊社社長の埴岡から会長へ「紳士靴が欲しい。」と言う依頼は1年以上前のものだったそうです。会長さんは、
「フォーマルと言えばスーツ。スーツが世界で一番似合う男はジェームス・ボンドや!!」
いやいや。ジェームス・ボンドは映画の空想の人物ですよ!!
「は?実在してるよ。アメリカにはCIA。イギリスにはMI6やないか!!」
組織は実在してますが、ジェームズ・ボンドは物語の空想上の・・・。こんなことを議論しても仕方がありません。会長さんは空想と現実の間で生きておられるのでしょう(笑)。そんな会長さんに歴代のジェームズ・ボンドで誰が良い?と尋ねると。
「ダニエル・クレイグが近年では稀に見るナイス・ジェームスだね!!ワイルドかつジェントルマン!!」
なるほど、なので今回の紳士靴は『Daniel』と名付けられたんですね。
で、どこが「007」なんですか??
「スパイはスパイって本業以外に任務遂行中に別の顔があるやろ?だから2面性をテーマにしてるんやで。」
2面性。紳士靴に??
それはこちらの特殊なデザインを説明されました。『Daniel』を側面から見ると分かりやすいです。
(写真提供:日本経年変化協会)
『Daniel』を足の内側側面から見るとつま先がプレーン・トゥーのメダリオンの飾りパーツを装着しています。
それを足の外側側面から見ると・・・。
(写真提供:日本経年変化協会)
なんと、逆サイドから見ると、つま先がウィング・チップのメダリオンの飾りパーツに。トリックアートみたいです。
これどうなってるかと言えば、
(写真提供:日本経年変化協会)
独特のデザイン形状のメダリオンの飾りパーツになっています。
ちなみに、今回の素材は兵庫県姫路と並んで皮革産地として知られるたつの市のタンナーによるフルタンニンレザー(牛革)を採用しておりますので、当店のブランドとしてはWorld Lether Craftsに属しております。
(写真提供:日本経年変化協会)
靴のインナーにブランドロゴを刻印しております。インナーのライニングレザーはコレまた真っ赤。
当店の取扱いブランドは全て日本経年変化協会が企画プロデュースしておりますが、ブランドが2つに分かれております。
①Arco Crafts
アルコタンニンレザーを採用した作品が属するオリジナルブランド。
②World Lether Crafts
日本を含めた世界のレザーを採用した作品が属するオリジナルブランド。
素材からモノを造るのではなく、造りたいモノに相当する素材を選定されているそうで、どちらのブランドになるかは造った後に決まる結果論だそうです。
さらに製作担当者の今井宏樹氏は靴の状態にしてから手染めをされるので、メダリオンの飾りパーツから下地の生成りの状態のレザーが顔を見せているが確認できます。靴の状態からの手染め。どんな風にされているのか気になります。
大変申し訳ございません。製品版とサンプルのカラーが異なります。
店舗にディスプレイしていて気づきました。
最初にサンプルの1足が届いておりましたが、サンプルと製品版のカラーが違う。カラーヴァリエーションが増えるのは嬉しいですが、元々のサンプルのカラーは???サンプルに届いていたのはキャメル。
このキャメルもかなりかっこ良くて、好評頂いているので、今回の入荷を心待ちにしていたのですが・・・。
会長さんどうしてですか??何故今回キャメルが無いんですか??
「忘れとった。」
は??何をですか?
「サンプル何色でこしらえてもらったのか、忘れとったちゅーとんねん」
えぇ?そんな理由。しかも逆ギレ気味に・・・。
「私も忘れていたよ・・・。」
って弊社代表の埴岡まで・・・。社長とプロデューサーが忘れていたとは・・・。
でも『Daniel』の中でたった一足だけカラーが異なるってのはある意味レアです。サイズは25.5cmなので、サイズが合う方はこの一色かなりお勧めでございます。
いよいよ今週土曜日から販売開始です
私も入荷を心待ちにしていました、手染め紳士靴の『Daniel』。
いよいよ今週土曜日に販売開始です。サイズも入荷したてなので、揃っております。
この秋是非逸品で足元を決めていただきたく思います。
今月は土曜日、日曜日、祝日だけの営業となります。
キャメルは25.5cmだけです(笑)。
是非、ご来店頂き、逸品に足を通してみてください。
足を通すとここでは紹介できない魅力も感じて頂けます。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
Honey Hills神戸本店の新人スタッフです。
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
さて、Honey Hills神戸本店は10月は土曜日、日曜日、祝日のみの営業とさせて頂いておりますが、現在新製品入荷準備で忙しくしております。そんな新商品ですが、以前のブログで別スタッフが紹介させて頂きましたが、私もかなり気になるアイテムだけにもう一度紹介させて下さい。
手染めの紳士靴『Daniel』がとうとう、店頭に登場します
とうとう、店頭に展示させて頂きましたよ。こちら。
Daniel : 98,000円+Tax
企画 :日本経年変化協会
製作 :又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 :牛フルタンニンヌメ革
販売 :World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
そう、手染めの紳士靴『Daniel』がとうとう、Honey Hills神戸本店に到着しました。上記の画像はカラーはカーキ。グリーンの手染め特有のグラデーションが美しいです。お洒落上級者にお勧めしたいカラーリングです。
Daniel : 98,000円+Tax
企画 :日本経年変化協会
製作 :又一コーポレーション代表 今井宏樹
素材 :牛フルタンニンヌメ革
販売 :World Leather Crafts(Honey Hills神戸本店)
こちらは、アンティークブラウン。もちろんベーシックなカラーリングもラインナップしております。スーツやカジュアルシーンにも対応していると企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さんが仰っておられました。
製作担当者は、又一コーポレーションの代表でおられます今井宏樹様。手染めの紳士靴では第一人者で世界的にご活躍されておられます。今回は企画にご協力頂き、素敵な逸品を製作して頂きました。
企画背景は映画『007』!?でも素敵です。
企画プロデュースをされた日本経年変化協会の会長さん。企画の際は洋画からヒントを得ることが多いそうです。
今回の『Daniel』も例外ではないようです。
もともと、弊社社長の埴岡から会長へ「紳士靴が欲しい。」と言う依頼は1年以上前のものだったそうです。会長さんは、
「フォーマルと言えばスーツ。スーツが世界で一番似合う男はジェームス・ボンドや!!」
いやいや。ジェームス・ボンドは映画の空想の人物ですよ!!
「は?実在してるよ。アメリカにはCIA。イギリスにはMI6やないか!!」
組織は実在してますが、ジェームズ・ボンドは物語の空想上の・・・。こんなことを議論しても仕方がありません。会長さんは空想と現実の間で生きておられるのでしょう(笑)。そんな会長さんに歴代のジェームズ・ボンドで誰が良い?と尋ねると。
「ダニエル・クレイグが近年では稀に見るナイス・ジェームスだね!!ワイルドかつジェントルマン!!」
なるほど、なので今回の紳士靴は『Daniel』と名付けられたんですね。
で、どこが「007」なんですか??
「スパイはスパイって本業以外に任務遂行中に別の顔があるやろ?だから2面性をテーマにしてるんやで。」
2面性。紳士靴に??
それはこちらの特殊なデザインを説明されました。『Daniel』を側面から見ると分かりやすいです。
『Daniel』を足の内側側面から見るとつま先がプレーン・トゥーのメダリオンの飾りパーツを装着しています。
それを足の外側側面から見ると・・・。
なんと、逆サイドから見ると、つま先がウィング・チップのメダリオンの飾りパーツに。トリックアートみたいです。
これどうなってるかと言えば、
独特のデザイン形状のメダリオンの飾りパーツになっています。
ちなみに、今回の素材は兵庫県姫路と並んで皮革産地として知られるたつの市のタンナーによるフルタンニンレザー(牛革)を採用しておりますので、当店のブランドとしてはWorld Lether Craftsに属しております。
靴のインナーにブランドロゴを刻印しております。インナーのライニングレザーはコレまた真っ赤。
当店の取扱いブランドは全て日本経年変化協会が企画プロデュースしておりますが、ブランドが2つに分かれております。
①Arco Crafts
アルコタンニンレザーを採用した作品が属するオリジナルブランド。
②World Lether Crafts
日本を含めた世界のレザーを採用した作品が属するオリジナルブランド。
素材からモノを造るのではなく、造りたいモノに相当する素材を選定されているそうで、どちらのブランドになるかは造った後に決まる結果論だそうです。
さらに製作担当者の今井宏樹氏は靴の状態にしてから手染めをされるので、メダリオンの飾りパーツから下地の生成りの状態のレザーが顔を見せているが確認できます。靴の状態からの手染め。どんな風にされているのか気になります。
大変申し訳ございません。製品版とサンプルのカラーが異なります。
店舗にディスプレイしていて気づきました。
最初にサンプルの1足が届いておりましたが、サンプルと製品版のカラーが違う。カラーヴァリエーションが増えるのは嬉しいですが、元々のサンプルのカラーは???サンプルに届いていたのはキャメル。
会長さんどうしてですか??何故今回キャメルが無いんですか??
「忘れとった。」
は??何をですか?
「サンプル何色でこしらえてもらったのか、忘れとったちゅーとんねん」
えぇ?そんな理由。しかも逆ギレ気味に・・・。
「私も忘れていたよ・・・。」
って弊社代表の埴岡まで・・・。社長とプロデューサーが忘れていたとは・・・。
でも『Daniel』の中でたった一足だけカラーが異なるってのはある意味レアです。サイズは25.5cmなので、サイズが合う方はこの一色かなりお勧めでございます。
いよいよ今週土曜日から販売開始です
私も入荷を心待ちにしていました、手染め紳士靴の『Daniel』。
いよいよ今週土曜日に販売開始です。サイズも入荷したてなので、揃っております。
この秋是非逸品で足元を決めていただきたく思います。
キャメルは25.5cmだけです(笑)。
足を通すとここでは紹介できない魅力も感じて頂けます。
Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
2014年10月22日
ヴィンテージ製法を考慮したアルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
おはようございます。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフです。
昨日のブログを読んで頂いてありがとうございます。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフは日々ブログを更新していくのもお仕事の1つらしいので、皆様の応援をよろしくお願いいたします。
今日も姫路レザー有限会社のオリジナル皮革素材であるアルコタンニンレザーや商品の企画プロデュースを手がけておられる日本経年変化協会の会長さんに質問したことなどを織り交ぜつつブログを綴って参ります。
ヴィンテージ製法を考慮したラインナップがアルコヴィンテージ
当社姫路レザー有限会社のオリジナル皮革素材であるアルコタンニンレザーはご存知の通り、脱クロム製法と言われるクロム鞣し革とタンニン鞣し革の長所を兼ね備えたオリジナル皮革素材です。鞣し方は同じでも仕上げを変えることによって現在、3つのラインナップが存在します。
・アルコベーシック
・アルコモイスト
・アルコヴィンテージ
現在3つのラインナップで取り揃えております。
新人の私には素朴な疑問。
「アルコヴィンテージって名前から想像がつかないのですが、どんな皮革なんですか??」
社長や上司に質問すると、
「プロデュースしてる日本経年変化協会の会長さんに直接質問してごらん。」
との事。面倒臭がる会長さんを捕まえて質問タ~イム(笑)。
”茶芯”と呼ばれる経年変化を想定した1930年~1950年代のヴィンテージをモチーフにした仕上げ
「あんた質問多すぎ。」
と言われましたが、会長さんが説明してくれました。
アルコヴィンテージと呼ばれるこちらのアルコタンニンレザーは、脱クロム製法で精製した後、焦げ茶に染め上げてから皮革の吟面をピグメント仕上げと呼ばれる顔料を吹き付けた皮革です。顔料により、吟面にしっかりとした塗膜が形成されるため、均質でバリエーションに富んだ着色ができ、傷や色むらなどもカバーでき、丈夫で手入れが簡単な、最も実用的な皮革です。長く使うと塗膜が剥がれ下地の茶色が出てくる経年変化が発生し、愛好家からは”茶芯”と呼ばれています。この手法は1930年代~1950年代のヴィンテージの革製品に多く見られたそうです。
「当時は馬革が主流だったので、傷が多いから、顔料で化粧して傷を隠してたんやろね。アルコヴィンテージもBクラスの程度の良い原皮を採用してるしね。」
と会長。余談ですが、会長は以前他社の企画プロデュースで染色だけで茶芯を実践したことがあるそうですが、他社さんのレシピだそうで、今回はオーソドックスの昔ながらピグメント仕上げでヴィンテージ・レザーを復刻したそうです。とは言っても今回は原皮が馬革ではなく、牛革であること。鞣しが脱クロム製法で鞣されているので、強度質感は圧倒的にヴィンテージの皮革素材より改善されています。
なんと言ってもアルコヴィンテージの最大の特徴はブラックもエンジもオフホワイト(写真撮り忘れました)も発色が凄く良いんです。発色の良さが顔料着色の特徴でもあります。他のアルコタンニンレザーはデシ単価は100円/dsですが、アルコヴィンテージに関してはデシ単価が80円/dsと少しお買い得価格になっています。これは何故?と質問すると会長さん。
「知らんがな。革の販売は一切ノータッチやし。、ピグメント仕上げは工程が少し少ないから、その分安くしてるんやろ?埴岡社長は商売が正直過ぎるからねぇ。適正価格にやたらこだわるし(笑)。」
価格均一にすれば利益が出るそうですが、当社姫路レザー有限会社の代表が原価計算から算出した適正価格だそうです。
でもカラー展開がエンジとオフホワイトってマニアックな感じがしますが、どうしてこのカラー展開なんですか??
「ガムアママの本田さんが欲しがったから作った。そんだけ。」
本田さんと言えば、当店の鞄や財布を製作してくれている職人さんの一人です。
「拘りの強い職人さんが好むんやろぉ~なぁ~。茶芯の背景知ってるのはモノが好きな人やしね。」
確かに。
こちらのアルコヴィンテージ。確かに人気で定期的に販売させて頂いておりますが、個人の工房やアトリエさんが多いです。
こだわりのモノ造りをされる職人さんが好むレザー。素敵です。
当店のR-18アイテムはアルコヴィンテージ採用の別注仕様でした~。
「会長、店内のアイテムにはどの商品にアルコヴィンテージが使われているんですか?」
出来上がったのはつい最近の話だからまだ商品になっていないのかなぁ~??
と思いきや、こちらでした。
R-18ロングワレット:¥74,000+tax
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
当店では、日本経年変化協会直営ブランドR-18を取り扱っておりますが、財布やステーショナリーのインナーパーツは全てアルコヴィンテージを採用した別注モデルになっていました。確かにArco Craftsブランド刻印がありました。勿論、ショートのビルフォードもインナーパーツはアルコヴィンテージに仕様変更された別注モデル。
R-18ビルフォード :¥71,400+tax
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
ビルフォードの場合、インナーパーツがかなり作りこまれていますので、改めて素材の良さが分かりやすくなっています。
R-18ステーショナリー :¥71,400+tax
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
こちらは、ステーショナリー。ルーズリーフの6穴式になっています。
これは国産皮革の2大産地の栃木と姫路のコラボモデルといえるではないですか。
素材とアイテムを取り扱っているHoney Hills神戸本店へ是非ご来店して頂いてこだわり抜いた素材とアイテムを実際に見比べて頂きたいと思います。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
Honey Hills神戸本店の新人スタッフです。
昨日のブログを読んで頂いてありがとうございます。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフは日々ブログを更新していくのもお仕事の1つらしいので、皆様の応援をよろしくお願いいたします。
今日も姫路レザー有限会社のオリジナル皮革素材であるアルコタンニンレザーや商品の企画プロデュースを手がけておられる日本経年変化協会の会長さんに質問したことなどを織り交ぜつつブログを綴って参ります。
ヴィンテージ製法を考慮したラインナップがアルコヴィンテージ
当社姫路レザー有限会社のオリジナル皮革素材であるアルコタンニンレザーはご存知の通り、脱クロム製法と言われるクロム鞣し革とタンニン鞣し革の長所を兼ね備えたオリジナル皮革素材です。鞣し方は同じでも仕上げを変えることによって現在、3つのラインナップが存在します。
・アルコベーシック
・アルコモイスト
・アルコヴィンテージ
現在3つのラインナップで取り揃えております。
新人の私には素朴な疑問。
「アルコヴィンテージって名前から想像がつかないのですが、どんな皮革なんですか??」
社長や上司に質問すると、
「プロデュースしてる日本経年変化協会の会長さんに直接質問してごらん。」
との事。面倒臭がる会長さんを捕まえて質問タ~イム(笑)。
”茶芯”と呼ばれる経年変化を想定した1930年~1950年代のヴィンテージをモチーフにした仕上げ
「あんた質問多すぎ。」
と言われましたが、会長さんが説明してくれました。
アルコヴィンテージと呼ばれるこちらのアルコタンニンレザーは、脱クロム製法で精製した後、焦げ茶に染め上げてから皮革の吟面をピグメント仕上げと呼ばれる顔料を吹き付けた皮革です。顔料により、吟面にしっかりとした塗膜が形成されるため、均質でバリエーションに富んだ着色ができ、傷や色むらなどもカバーでき、丈夫で手入れが簡単な、最も実用的な皮革です。長く使うと塗膜が剥がれ下地の茶色が出てくる経年変化が発生し、愛好家からは”茶芯”と呼ばれています。この手法は1930年代~1950年代のヴィンテージの革製品に多く見られたそうです。
「当時は馬革が主流だったので、傷が多いから、顔料で化粧して傷を隠してたんやろね。アルコヴィンテージもBクラスの程度の良い原皮を採用してるしね。」
と会長。余談ですが、会長は以前他社の企画プロデュースで染色だけで茶芯を実践したことがあるそうですが、他社さんのレシピだそうで、今回はオーソドックスの昔ながらピグメント仕上げでヴィンテージ・レザーを復刻したそうです。とは言っても今回は原皮が馬革ではなく、牛革であること。鞣しが脱クロム製法で鞣されているので、強度質感は圧倒的にヴィンテージの皮革素材より改善されています。
「知らんがな。革の販売は一切ノータッチやし。、ピグメント仕上げは工程が少し少ないから、その分安くしてるんやろ?埴岡社長は商売が正直過ぎるからねぇ。適正価格にやたらこだわるし(笑)。」
価格均一にすれば利益が出るそうですが、当社姫路レザー有限会社の代表が原価計算から算出した適正価格だそうです。
でもカラー展開がエンジとオフホワイトってマニアックな感じがしますが、どうしてこのカラー展開なんですか??
「ガムアママの本田さんが欲しがったから作った。そんだけ。」
本田さんと言えば、当店の鞄や財布を製作してくれている職人さんの一人です。
「拘りの強い職人さんが好むんやろぉ~なぁ~。茶芯の背景知ってるのはモノが好きな人やしね。」
確かに。
こちらのアルコヴィンテージ。確かに人気で定期的に販売させて頂いておりますが、個人の工房やアトリエさんが多いです。
こだわりのモノ造りをされる職人さんが好むレザー。素敵です。
当店のR-18アイテムはアルコヴィンテージ採用の別注仕様でした~。
「会長、店内のアイテムにはどの商品にアルコヴィンテージが使われているんですか?」
出来上がったのはつい最近の話だからまだ商品になっていないのかなぁ~??
と思いきや、こちらでした。
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
当店では、日本経年変化協会直営ブランドR-18を取り扱っておりますが、財布やステーショナリーのインナーパーツは全てアルコヴィンテージを採用した別注モデルになっていました。確かにArco Craftsブランド刻印がありました。勿論、ショートのビルフォードもインナーパーツはアルコヴィンテージに仕様変更された別注モデル。
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
ビルフォードの場合、インナーパーツがかなり作りこまれていますので、改めて素材の良さが分かりやすくなっています。
マテリアル :栃木レザー+アルコタンニンレザー(アルコヴィンテージ)
企画 :日本経年変化協会 & 協和チャック工業株式会社
製作 :Guml-A-Mama Leathers代表 本田宏治
ブラス製作 :38 Silver Works代表 宮達朗
販売 :Honey Hills神戸本店
こちらは、ステーショナリー。ルーズリーフの6穴式になっています。
これは国産皮革の2大産地の栃木と姫路のコラボモデルといえるではないですか。
素材とアイテムを取り扱っているHoney Hills神戸本店へ是非ご来店して頂いてこだわり抜いた素材とアイテムを実際に見比べて頂きたいと思います。
Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
タグ :Honey Hills神戸本店姫路レザー有限会社日本経年変化協会アルコタンニンレザーアルコヴィンテージgum-a-mama leathers38 Silver Worksピグメント仕上げヌメ革経年変化
2014年10月21日
オリジナルホースハイドとボストンバッグ『Henry』
こんばんは。
そして初めまして。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフになります。
7月にオープンしました、当店ですが今月中は土曜日、日曜日、祝日のみのオープンとなります。
平日にご来店いただいているお客様も多数いらっしゃるとのことで、ご迷惑をおかけいたしますが、よりよい店舗造りのため、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
さて、Honey Hills神戸本店は皮革メーカー・皮革商社である姫路レザー有限会社ですが、オリジナル皮革素材の仕様や取扱いアイテムは日本経年変化協会が企画プロデュースしております。社長から、商品や皮革素材で分からない事があると日本経年変化協会の会長さんに質問するように言われているので、時折会長さんがフラぁ~と立ち寄られた際に質問攻撃させて頂いております(笑)。今回も質問したいことがあったので、会長さんに質問攻撃(笑)。
なぜ、フルタンニンのホースレザー(馬革)をオリジナル仕様で製作したのですか?
私達が入社した姫路レザー有限会社は世界の有名タンナーの皮革素材を取り扱う商社事業と、オリジナル皮革を製作するメーカー事業があります。オリジナル皮革素材と言えば、最近多くのお問い合わせを頂くアルコタンニンレザーです。入社研修では取扱皮革素材の商品説明がありますが、ずっと気になっていたもの。それがオリジナル皮革素材である『Honey Horse Leather』と言われるホースハイド(馬革)。脱クロム製法と精製されるアルコタンニンレザーと異なって『Honey Horse Leather』は通常のフルタンニンレザーの馬革。「何でこれだけ?フルタンニン?」とずっと疑問に思っていました。
会長さんに企画・製作の意図を質問してみました。
国産の馬革はヨーロッパ産原皮で姫路がシェア90%以上の事実
よく、鞄や靴メーカーの商品説明見ると馬革って高級で、拘ってるところはヨーロッパの原皮使ってるとか書いてあります。会長さんが言うには
「国産の馬革はヨーロッパ産の原皮は当たり前出し、馬革のタンナーは9割以上が姫路やで、姫路レザー有限会社は姫路の会社なら馬革扱うんは基本やろ?馬革言うことは素材作ってるのは姫路市ちゅーこっちゃ。」
とのこと。
なるほどですぅ~。
で、馬革を扱う理由は分かりましたが、なぜ馬革も脱クロしないでフルタンニンなんです??
馬革は傷が多く、薄い。だから脱クロム製法と言うハイブリッド鞣しはしない。だそうです。
で、『Honey Horse Leather』は研修では馬革の最高品質の原皮をつかていると教えて頂きましたが、スタッフの私から見て傷が牛革より多いように思えました。
馬革の『Honey Horse Leather』は写真のように傷もところどころ、ありますし色ムラもあります。会長さん曰く、
「馬革の原皮が最高品質だからあえて、この仕上げにしている。」
と言うんです。
馬革の特徴を考えると『Honey Horse Leather』の仕上げに納得しました。
「お前、めっちゃ質問するな(笑)!!皮革メーカーの人間やったら知っとくべきかぁ~?」
と会長さん説明してくれました。まずはホースハイド(馬革)の長所と短所は?と逆に質問されました。
えぇと・・・。漠然と困ります。ざっくり説明すると
【馬革の特徴・長所】
柔らかく、滑らかで軽い
【馬革の短所】
・牛革と比較して傷が多い。
・牛革と比較して強度が落ちる。
・昔は家畜で馬が多かったが、今は牛が食用で多いので、馬は品質以上に希少価値って意味で価格が上がった。
です。市場末端販売価格は牛革の価格と馬革の価格は同じぐらいですが、当店Honey Hills神戸本店ではアルコタンニンレザーは
100円/dsですが、『Honey Horse Leather』は75円/dsと少し安価になっています。会長さん。
「い~とこ気づいたねぇ~。」
と理由は分かりませんが、褒めて頂きました。教えて頂き分かりました。納得できました。
馬革は傷が多いと言う欠点があります。これは馬は牛に比べて気性も荒く、運動量が多いため、傷が多いようです。それで傷が目立たないように、あれこれ加工するそうです。一般的に馬革で多い加工が
・着色は染色ではなく、顔料(染めるのではなく、表面を厚化粧する)。
・オイルド加工やパラフィン加工。(オイルで傷を隠したり、蝋で加工する。)
本当に最高品質の原皮やったら、そんな加工する必要あるかな?ってとこらしいです。それで色々加工するので当然加工の為の費用が発生して、牛革と価格が変わらないことが多いそうです。
「刺し身で食べたら一番美味しいの分かってて味噌漬けとか西京漬けにせ~へんやろ?」
と分かるような分からないような例えまでありました(笑)。
『Honey Horse Leather』は馬が元来ある傷をそのまま見せている。だけど、それ以上に傷が無い馬革にしては上質な原皮である証拠だと言われました。オイルやパラフィンで加工しなくても十分馬革の元来の革らしさを味わえるようにあえて染色で傷も隠していないそうです。革を使い込んで馴染んだ状態でその傷や色ムラも風合いになる経年変化を考慮してクロムを一切含めないフルタンニン鞣しに拘ったそうです。余計な加工を一切加えていないので、少し安価に販売できるそうです。
拘りを聞いて私は凄く『Honey Horse Leather』が大好きになりました。
そんな『Honey Horse Leather』を採用しているアイテムがこちら。
馬革の特性を最大限に活かすことを考えぬいたボストンバッグ『Henry』
Boston Bag 『Henry』:¥60.000+tax
企画:日本経年変化協会
製作:椎名健
販売:Honey Hills神戸本店
これは日本経年変化協会の会長さんが当店の社長の趣味のゴルフや一泊二日の出張で使えるように企画プロデュースされたボストンバッグです。スポーツボストンバッグでありながら、ヴィンテージ感漂うフォルムです。映画『インディージョーンズ』の主人公インディアナ・ジョーンズの父親のヘンリー・ジョーンズが持っていた鞄をイマージュしたそうで『Henry』と名付けられました。
鞄本体の素材は先ほどご紹介した馬革の『Honey Horse Leather』を採用。そして補強パーツには強度のある牛革でかつ、オリジナル皮革素材のアルコタンニンレザーのラインナップであるアルコ・ベーシック(2mm厚・キャメル)を採用しています。
第一の特徴が「軽い!!」。
そして馬革のしなやかさと言うか柔らかさがとても独特。
余計な加工を一切加えおらず革本来の魅力だけを魅せる仕上げに徹した『Honey Horse Leather』。
一糸乱れる統制の取れた美しいステッチワークは鞄職人椎名健氏の技術の高さ感じます。これぞジャパン・クオリティー。
馬革の欠点である強度不足は、堅牢な牛革で補強しています。
以前会長さんは馬革だけの鞄を企画したことがあるそうで、荷物を入れるとどうしても馬革の伸びがあったそうで、今回はそれを補うための補強でもあるそうです。
ジッパーは色々迷ったそうですが、日常的にもっとも強度が高く、かつ滑らかな滑りを兼ね備えているYKKのスーパーエクセラのダブルジッパーを採用しています。WALDESとか考えたそうですが、なれない人には大変だと言う理由で万人が使えることを優先させた結果だそうです。本当にスムーズに鞄の開閉が可能です。
鞄を開けるとこのような感じ。
本体の両サイドにポケットがあります。片方のポケットは区割りがされており、ペンなどの筆記用具が収納できるように設計されています。本当は予算を抑えるために、革の床面処理でライニングをしないでおくことも考えたそうですが、床面処理しても長く使うとモロモロしてくると言う理由でライニングに麻製の生地を採用したそうです。(企画って色々考えるんですね)
アルコタンニンレザーを採用していると言うことでブランドはArco Crafts名義になっています。
お色はキャメルとチョコの2色展開です。
在庫はすこ~しだけありますので、馬革の本来の質感を是非ご堪能いただければと思います。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
そして初めまして。
Honey Hills神戸本店の新人スタッフになります。
7月にオープンしました、当店ですが今月中は土曜日、日曜日、祝日のみのオープンとなります。
平日にご来店いただいているお客様も多数いらっしゃるとのことで、ご迷惑をおかけいたしますが、よりよい店舗造りのため、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
さて、Honey Hills神戸本店は皮革メーカー・皮革商社である姫路レザー有限会社ですが、オリジナル皮革素材の仕様や取扱いアイテムは日本経年変化協会が企画プロデュースしております。社長から、商品や皮革素材で分からない事があると日本経年変化協会の会長さんに質問するように言われているので、時折会長さんがフラぁ~と立ち寄られた際に質問攻撃させて頂いております(笑)。今回も質問したいことがあったので、会長さんに質問攻撃(笑)。
なぜ、フルタンニンのホースレザー(馬革)をオリジナル仕様で製作したのですか?
私達が入社した姫路レザー有限会社は世界の有名タンナーの皮革素材を取り扱う商社事業と、オリジナル皮革を製作するメーカー事業があります。オリジナル皮革素材と言えば、最近多くのお問い合わせを頂くアルコタンニンレザーです。入社研修では取扱皮革素材の商品説明がありますが、ずっと気になっていたもの。それがオリジナル皮革素材である『Honey Horse Leather』と言われるホースハイド(馬革)。脱クロム製法と精製されるアルコタンニンレザーと異なって『Honey Horse Leather』は通常のフルタンニンレザーの馬革。「何でこれだけ?フルタンニン?」とずっと疑問に思っていました。
国産の馬革はヨーロッパ産原皮で姫路がシェア90%以上の事実
よく、鞄や靴メーカーの商品説明見ると馬革って高級で、拘ってるところはヨーロッパの原皮使ってるとか書いてあります。会長さんが言うには
「国産の馬革はヨーロッパ産の原皮は当たり前出し、馬革のタンナーは9割以上が姫路やで、姫路レザー有限会社は姫路の会社なら馬革扱うんは基本やろ?馬革言うことは素材作ってるのは姫路市ちゅーこっちゃ。」
とのこと。
なるほどですぅ~。
で、馬革を扱う理由は分かりましたが、なぜ馬革も脱クロしないでフルタンニンなんです??
馬革は傷が多く、薄い。だから脱クロム製法と言うハイブリッド鞣しはしない。だそうです。
で、『Honey Horse Leather』は研修では馬革の最高品質の原皮をつかていると教えて頂きましたが、スタッフの私から見て傷が牛革より多いように思えました。
「馬革の原皮が最高品質だからあえて、この仕上げにしている。」
と言うんです。
馬革の特徴を考えると『Honey Horse Leather』の仕上げに納得しました。
「お前、めっちゃ質問するな(笑)!!皮革メーカーの人間やったら知っとくべきかぁ~?」
と会長さん説明してくれました。まずはホースハイド(馬革)の長所と短所は?と逆に質問されました。
えぇと・・・。漠然と困ります。ざっくり説明すると
【馬革の特徴・長所】
柔らかく、滑らかで軽い
【馬革の短所】
・牛革と比較して傷が多い。
・牛革と比較して強度が落ちる。
・昔は家畜で馬が多かったが、今は牛が食用で多いので、馬は品質以上に希少価値って意味で価格が上がった。
です。市場末端販売価格は牛革の価格と馬革の価格は同じぐらいですが、当店Honey Hills神戸本店ではアルコタンニンレザーは
100円/dsですが、『Honey Horse Leather』は75円/dsと少し安価になっています。会長さん。
「い~とこ気づいたねぇ~。」
と理由は分かりませんが、褒めて頂きました。教えて頂き分かりました。納得できました。
馬革は傷が多いと言う欠点があります。これは馬は牛に比べて気性も荒く、運動量が多いため、傷が多いようです。それで傷が目立たないように、あれこれ加工するそうです。一般的に馬革で多い加工が
・着色は染色ではなく、顔料(染めるのではなく、表面を厚化粧する)。
・オイルド加工やパラフィン加工。(オイルで傷を隠したり、蝋で加工する。)
本当に最高品質の原皮やったら、そんな加工する必要あるかな?ってとこらしいです。それで色々加工するので当然加工の為の費用が発生して、牛革と価格が変わらないことが多いそうです。
「刺し身で食べたら一番美味しいの分かってて味噌漬けとか西京漬けにせ~へんやろ?」
と分かるような分からないような例えまでありました(笑)。
『Honey Horse Leather』は馬が元来ある傷をそのまま見せている。だけど、それ以上に傷が無い馬革にしては上質な原皮である証拠だと言われました。オイルやパラフィンで加工しなくても十分馬革の元来の革らしさを味わえるようにあえて染色で傷も隠していないそうです。革を使い込んで馴染んだ状態でその傷や色ムラも風合いになる経年変化を考慮してクロムを一切含めないフルタンニン鞣しに拘ったそうです。余計な加工を一切加えていないので、少し安価に販売できるそうです。
拘りを聞いて私は凄く『Honey Horse Leather』が大好きになりました。
そんな『Honey Horse Leather』を採用しているアイテムがこちら。
馬革の特性を最大限に活かすことを考えぬいたボストンバッグ『Henry』
企画:日本経年変化協会
製作:椎名健
販売:Honey Hills神戸本店
これは日本経年変化協会の会長さんが当店の社長の趣味のゴルフや一泊二日の出張で使えるように企画プロデュースされたボストンバッグです。スポーツボストンバッグでありながら、ヴィンテージ感漂うフォルムです。映画『インディージョーンズ』の主人公インディアナ・ジョーンズの父親のヘンリー・ジョーンズが持っていた鞄をイマージュしたそうで『Henry』と名付けられました。
鞄本体の素材は先ほどご紹介した馬革の『Honey Horse Leather』を採用。そして補強パーツには強度のある牛革でかつ、オリジナル皮革素材のアルコタンニンレザーのラインナップであるアルコ・ベーシック(2mm厚・キャメル)を採用しています。
第一の特徴が「軽い!!」。
そして馬革のしなやかさと言うか柔らかさがとても独特。
一糸乱れる統制の取れた美しいステッチワークは鞄職人椎名健氏の技術の高さ感じます。これぞジャパン・クオリティー。
馬革の欠点である強度不足は、堅牢な牛革で補強しています。
以前会長さんは馬革だけの鞄を企画したことがあるそうで、荷物を入れるとどうしても馬革の伸びがあったそうで、今回はそれを補うための補強でもあるそうです。
本体の両サイドにポケットがあります。片方のポケットは区割りがされており、ペンなどの筆記用具が収納できるように設計されています。本当は予算を抑えるために、革の床面処理でライニングをしないでおくことも考えたそうですが、床面処理しても長く使うとモロモロしてくると言う理由でライニングに麻製の生地を採用したそうです。(企画って色々考えるんですね)
在庫はすこ~しだけありますので、馬革の本来の質感を是非ご堪能いただければと思います。
Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
2014年10月06日
レザージャケットの季節がやってきました!
こんにちは
Honey Hills 神戸本店店長の藤田です
日中はまだまだ残暑が感じられますが、一雨ごとに確実に秋めいてきていますね。
レザーアイテムもこれからが本番ということで、ようやくコチラが大活躍してくれる時期が近づいて来ましたよ
40's Sports Jacket
¥180,000+tax
ターコイズ、茶芯
現在店頭には2色ともLサイズのみを置いているのですが、シーズンインを前にしてMサイズも本社に届いたということで、間もなくお目見えします
そこで今日は改めてこのレザージャケットについてお話をすすめていこうかなと思っております
以前にも詳しく解説しておりますが、1940年代の米国モンゴメリーワードのスポーツジャケットのレプリカになります。
今回はこのオリジナルの背景をちょっと掘り下げていってみましょう
アメリカの1940年代という特別な時代
1940年代、第二時世界大戦の時代であり、レザージャケットが大きく進化した時代でもあります。
飛行機乗りの防寒性機能服としてのレザージャケットは、軍のダブルブレストのコートを原型にしており、1930年代に数々登場したフライトジャケットの名作をさらに軍の要求するニーズに特化して、より飛行機の操縦に適した改良が施されてされていきました
一方で革の素材としての丈夫さからモーターサイクリストのための防護服としても登場し、1930年代にライダースジャケットとして確立して、40年代に広く普及します。
また防寒着として優秀であったので、民間でもワークウェアとして、テーラードジャケットからの派生としてレザージャケットが作られました。
米軍航空隊の飛行服として支給されたレザージャケットが、戦後に兵士が持ち帰って着用したりして、大戦の象徴として単なる軍服以上の意味合いを持ち、またその耐久性と軍用ならではの機能性・機能美から人気を集め、民間での復刻も多く作られました。40's Sports Jacketの原型となったモンゴメリーワードのスポーツジャケットもそのうちの一つになります。
ちなみにモンゴメリーワードは世界初のメールオーダーによる通信販売を始めた企業で、「J.C.ペニー」「シアーズローバック」と並んで米国の3大ストアブランド(通販、量販の企業がそれぞれオリジナルで作っていた製品のブランド)に数えられます。1940年代にはすでにカタログ通販のみならず実店舗もかまえる大企業になっておりました。
航空隊のミリタリーウェア、モーターサイクリストのプロテクションウェア、それぞれのディテールのいいとこ取りをしながら一般での使用環境に落としこんで製作販売されたものがこのスポーツジャケットという認識でいいかと思います
ところでこのスポーツジャケットというネーミングに疑問がわきませんか?
ワタクシも「運動の時に着るのか?」と以前から違和感を感じていまして、今回この機会に調べてみましたところ、ここで使われている
「Sports」 は運動という意味ではなく、当時はカジュアルなもの全般を指すニュアンスが強かったそうです。なるほど、これでスッキリしました
つまりは、ガチガチの本格仕様ではないちょっと一般向けにカジュアルに寄せてきたレザージャケットという解釈でいいかと思います。
・・・ちょっとは英語の勉強もしないとだめですね
色々な要素を詰め込んだユニークなオリジナルの採用
細かい点をみていきましょう
ミリタリーコートから引き継いだダブルブレストのディテールは、民間での使用でも防寒着としての役割を持つためその遮風性の高さからそのままに。デザインだけでなくちゃんと風が防げる機能を残した大きめのダブルになっているところが特徴ですね。
両サイドのアジャストベルトは体にフィットさせて空気抵抗を少なくするライダースジャケット由来のディテール。
カフは少し絞ったタイトな作りになっていますが、ライダースジャケットのようにジッパーできっちり締めあげる形でもフライトジャケットで見られるニットリブでもなく、ボタンはありませんがテーラード由来といっていいシンプルな切り返しの袖口になっています。
後ろの両サイドにバックプリーツが設けられておりますが、このおかげで背中にシワのよることのない綺麗なバックスタイルがキープされるとともに、背中がつっぱって腕の可動域を狭めないようになっています。ミリタリーとテーラード、双方からのアプローチといえるでしょう。
こうしてみるとこの40's Sports Jacket、単なるワーク仕様の防寒着でもなく、機能最優先のミリタリー仕様でもモーターサイクリスト仕様でもなく、デザインだけの街着・おしゃれ着でもないという、とても面白いポジションにあることがわかります
もっと本格的な軍用フライトジャケットやライダースジャケットをレプリカで製作することもできたのに、あえて原型にこのスポーツジャケットをもってくるあたりが日本経年変化協会会長さんのニクイところですね
オリジナルは民間での復刻ということもあって、戦中戦後の物不足からくる作り込みの荒々しさ(というか雑さ)が見られますが、そこはさすがの米国メイド、頑丈さだけは折り紙つきで、頑丈であるからこそ長持ちし、また長く持つことで元の作り込みの粗さがなんとも味のある経年変化につながっていくという、そういう相乗効果のあるレザージャケットなのです
以前にもご紹介しておりますとおり、その荒々しさを生み出す工程から事細かに再現したネオヴィンテージという位置づけのこの40's Sports Jacket、オリジナルのユニークさに加えて、なおかつアルコタンニンレザーの採用により、その特徴である軽さという大きなポイントもあって、ちょっと他のヴィンテージレプリカでは見られない個性的な仕上がりになっております
まだ季節的にレザージャケットには少し早いですが、マニアな皆さんはご承知のとおり、今のうちから家の中で着込んで、いざ寒くなって着用するときにはそれなりにこなれた状態にしておくのがオススメです
今がまさしく買い時のこの40's Sports Jacket、一生モノの相棒にして後悔のない仕様と薀蓄を詰め込んだマニアックな存在でありながら、本格的過ぎず、カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎずという絶妙なバランスの汎用性の高さをも併せ持った、そんな逸品です
今季のレザージャケットで迷われているあなた
ぜひともこの40's Sports Jacketをチョイスして、単なるレプリカを超えた人とは違うモノを持つ喜びに浸って頂きたい
来季以降の製作はまったく未定のようですので、早めのお求めを強くオススメしますよ
本日はコレにて
Honey Hills 公式HP
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営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日
Honey Hills 神戸本店店長の藤田です
日中はまだまだ残暑が感じられますが、一雨ごとに確実に秋めいてきていますね。
レザーアイテムもこれからが本番ということで、ようやくコチラが大活躍してくれる時期が近づいて来ましたよ
40's Sports Jacket
ターコイズ、茶芯
現在店頭には2色ともLサイズのみを置いているのですが、シーズンインを前にしてMサイズも本社に届いたということで、間もなくお目見えします
そこで今日は改めてこのレザージャケットについてお話をすすめていこうかなと思っております
以前にも詳しく解説しておりますが、1940年代の米国モンゴメリーワードのスポーツジャケットのレプリカになります。
今回はこのオリジナルの背景をちょっと掘り下げていってみましょう
アメリカの1940年代という特別な時代
1940年代、第二時世界大戦の時代であり、レザージャケットが大きく進化した時代でもあります。
飛行機乗りの防寒性機能服としてのレザージャケットは、軍のダブルブレストのコートを原型にしており、1930年代に数々登場したフライトジャケットの名作をさらに軍の要求するニーズに特化して、より飛行機の操縦に適した改良が施されてされていきました
一方で革の素材としての丈夫さからモーターサイクリストのための防護服としても登場し、1930年代にライダースジャケットとして確立して、40年代に広く普及します。
また防寒着として優秀であったので、民間でもワークウェアとして、テーラードジャケットからの派生としてレザージャケットが作られました。
米軍航空隊の飛行服として支給されたレザージャケットが、戦後に兵士が持ち帰って着用したりして、大戦の象徴として単なる軍服以上の意味合いを持ち、またその耐久性と軍用ならではの機能性・機能美から人気を集め、民間での復刻も多く作られました。40's Sports Jacketの原型となったモンゴメリーワードのスポーツジャケットもそのうちの一つになります。
ちなみにモンゴメリーワードは世界初のメールオーダーによる通信販売を始めた企業で、「J.C.ペニー」「シアーズローバック」と並んで米国の3大ストアブランド(通販、量販の企業がそれぞれオリジナルで作っていた製品のブランド)に数えられます。1940年代にはすでにカタログ通販のみならず実店舗もかまえる大企業になっておりました。
航空隊のミリタリーウェア、モーターサイクリストのプロテクションウェア、それぞれのディテールのいいとこ取りをしながら一般での使用環境に落としこんで製作販売されたものがこのスポーツジャケットという認識でいいかと思います
ところでこのスポーツジャケットというネーミングに疑問がわきませんか?
ワタクシも「運動の時に着るのか?」と以前から違和感を感じていまして、今回この機会に調べてみましたところ、ここで使われている
「Sports」 は運動という意味ではなく、当時はカジュアルなもの全般を指すニュアンスが強かったそうです。なるほど、これでスッキリしました
つまりは、ガチガチの本格仕様ではないちょっと一般向けにカジュアルに寄せてきたレザージャケットという解釈でいいかと思います。
・・・ちょっとは英語の勉強もしないとだめですね
色々な要素を詰め込んだユニークなオリジナルの採用
細かい点をみていきましょう
ミリタリーコートから引き継いだダブルブレストのディテールは、民間での使用でも防寒着としての役割を持つためその遮風性の高さからそのままに。デザインだけでなくちゃんと風が防げる機能を残した大きめのダブルになっているところが特徴ですね。
両サイドのアジャストベルトは体にフィットさせて空気抵抗を少なくするライダースジャケット由来のディテール。
こうしてみるとこの40's Sports Jacket、単なるワーク仕様の防寒着でもなく、機能最優先のミリタリー仕様でもモーターサイクリスト仕様でもなく、デザインだけの街着・おしゃれ着でもないという、とても面白いポジションにあることがわかります
もっと本格的な軍用フライトジャケットやライダースジャケットをレプリカで製作することもできたのに、あえて原型にこのスポーツジャケットをもってくるあたりが日本経年変化協会会長さんのニクイところですね
オリジナルは民間での復刻ということもあって、戦中戦後の物不足からくる作り込みの荒々しさ(というか雑さ)が見られますが、そこはさすがの米国メイド、頑丈さだけは折り紙つきで、頑丈であるからこそ長持ちし、また長く持つことで元の作り込みの粗さがなんとも味のある経年変化につながっていくという、そういう相乗効果のあるレザージャケットなのです
以前にもご紹介しておりますとおり、その荒々しさを生み出す工程から事細かに再現したネオヴィンテージという位置づけのこの40's Sports Jacket、オリジナルのユニークさに加えて、なおかつアルコタンニンレザーの採用により、その特徴である軽さという大きなポイントもあって、ちょっと他のヴィンテージレプリカでは見られない個性的な仕上がりになっております
今がまさしく買い時のこの40's Sports Jacket、一生モノの相棒にして後悔のない仕様と薀蓄を詰め込んだマニアックな存在でありながら、本格的過ぎず、カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎずという絶妙なバランスの汎用性の高さをも併せ持った、そんな逸品です
今季のレザージャケットで迷われているあなた
ぜひともこの40's Sports Jacketをチョイスして、単なるレプリカを超えた人とは違うモノを持つ喜びに浸って頂きたい
来季以降の製作はまったく未定のようですので、早めのお求めを強くオススメしますよ
本日はコレにて
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