2015年01月28日

イタリアのレザーなのにアリゾナ

こんにちは。Honey Hills神戸本店の作(つくり)です。

本日ご紹介するのはイタリア産の革『アリゾナ』でございます。




ヨーロッパの革の採り方
『アリゾナ』を広げてみました。

前回のブログで紹介させて頂いた半裁とは違い広げても机のスペースに余裕があります。
実は半裁という革の採り方で採っているのは日本とアメリカだけなんです。ヨーロッパでは腹割りという採り方で採っており、背中に当たる部分から割る半裁とは違い、お腹に当たる部分から割っております。その後、部位によって切り分けて、部位ごとに異なる鞣し方で鞣されています。
こちらの『アリゾナ』は肩より下で採っており、背中からお尻に当たる部分を割らずに採っているためダブルベンズと呼びます。これを割ったものはシングルベンズと呼ぶそうですよ。

背中やお尻は繊維の密度が高く、重量感があり丈夫で製品化しても伸びが少ないのです。お腹は繊維が詰まっていなくて他の部位より伸びが大きく、荷重がかかる製品などの製作には適しておりません。ですので背中が大きく採れるようにしているのではないでしょうか。face06


自然のシュリンクが特徴です

『アリゾナ』はイタリアのトスカーナ地方で作られるハンドメイドレザーです。天然植物タンニンで鞣された皮革に自然のシュリンク、シボが入っております。自然シュリンクのため見る箇所によっては、ハッキリと出ている所、そうでない所、あるいは全く入っていないような部分もございます。
職人により一枚一枚丁寧に染められたイタリアを代表する高級皮革の一つ『アリゾナ』は、厚みがあり触り心地がとても良くて手に馴染む柔らかな風合いです。

この厚みや手触りの違いを日本経年変化協会の会長様にお聞きしたところ、「牛が食べている物が違ったり飼育方法の違いで北米産の革との違いが出るんや。」と仰いました。face08
食べている物で言いますとヨーロッパの牛は草を食べており、北米産の牛は飼料を食べています。食べ物の違いで革の質に違いが生じるというのは、元の素材が生き物ならではの話で面白いですね。face02
 

海外のタンナーで鞣した革はデシ数が刻印されていたり印字されているのが特徴です。こちらの『アリゾナ』のブルーだと131デシあり、当店での『アリゾナ』の販売価格は1デシ☓¥140です。
色は発色の良いオレンジと、渋さも持ち合わせた定番のブルーをご用意致しております。

近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。お待ちしております。



Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。

引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。

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Posted by Honey Hills Web スタッフ at 10:00Comments(0)皮革素材について