2014年08月08日
メンテナンス1~お手入れをしましょう ♪~
こんにちは
Honey Hills 神戸本店店長の藤田です
時々店頭でお客様に「この鞄はどうやって手入れすればいいのか
」という質問をいただきます。
革の状態を維持して経年変化を楽しんで頂くためも常日頃のお手入れはかかせませんね。
そこで今回のテーマは革の日常的なメンテナンスについてです
・・・とはいったものの、実のところ「これが正解!」という方法は存在しないのが現状です。皮革製品の愛好家の皆さんはそれぞれにオリジナルなメンテナンス方法を編み出してお手入れしておられます。ツワモノ
になると牛乳で磨いたり人用の肌クリームを塗りこんだりバナナの皮をこすりつけたり・・・
自分でアレコレ情報を集めて工夫をこらしてメンテナンスをする、というのも経年変化を楽しむことの一つの側面なのですね
ということで、ワタクシが自分でやっている日常的なお手入れをご紹介
<馬毛のブラシでホコリを払う>
<柔らかい布で乾拭き>
・・・これだけ
はい、これだけです(笑)
お店で毎日商品に施しているお手入れもこんな感じです。お手入れというかお掃除ですね
陳列された商品と実際に使用された場合とでは状況が異なりますが、概ねこの程度で問題ないかと
ポイントとしては
・革の表面に傷をつけないように柔らかい馬毛のブラシを使う。表面だけではなくミシン目や革の折り重なった部分のホコリも掃除してやる。

・乾いた柔らかい布で軽く磨いてやる。軽い摩擦で革の内部の油分が浮いて色艶が出ます。このとき金属パーツも一緒に磨いてやる。
といったところですね。

お手入れの頻度ですが、使用後毎回というのが理想ですけど、実際には「気になったら」程度でかまわないと思います。ワタクシの場合ですと「ブラシを玄関に置いておいて帰宅時にささっとホコリだけ払ってやる。気が向いた時に乾拭きして磨いてやる」といった感じです。
保革クリームやオイルでのお手入れはそれこそ十人十色、エイジングとの兼ね合いもあるので難しいところなんですね
一切不要とおっしゃる方もいれば、あれこれ併用して複雑な色艶を生み出す方もおられます。上記の日常的なお手入れをしていてもちょっと色艶が落ちてきたかな・・・というタイミングで薄~く塗布してやるというのが適当ではないでしょうか
使用状況にもよりますが、年に1~2回で十分というのが個人的な感想です。
ポイントは
・鞄は靴と違って直接肌に触れるので、できるだけケミカルなストレスのない天然由来成分でできたものを使う。蜜蝋を主成分にしたものが有名ですね。
・理想を言えばクリーナーやリムーバーと呼ばれる洗浄剤を使って汚れた古い油分を取り除いてやるのがいいのですが、お湯で濡らして固~く絞った布で表面をさっと拭きとってやるだけでもけっこう綺麗になります
大事なのはその後でしっかり乾燥させてからオイルやクリームでお手入れしてやること。
・塗り過ぎは塗らなさ過ぎよりダメです
革の断面には微細な穴がたくさんあって、この穴があるおかげで柔らかさが出たり、穴に水分を吸収発散することでムレを防いだりと、大事な役割をはたしているのですが、この穴がクリームやオイルの成分で埋まってしまうと革本来の特性が失われてしまいます。俗にいう「革が呼吸できない」状態なわけですね。過ぎたるは及ばざるが如し、です
あと大事なのは<水に濡れたらすぐに拭きとる>ということでしょうか。革と水は相性が悪いわけではないのですが、一部にだけ付着しままにしておくとそこだけ変質して変色や硬化がおきてしまいます。柔らかい布でやさしく叩くように水分を吸い取ってやるのがいいです。カビの原因にもなりますのでその後の乾燥は特にしっかりと
小ネタをひとつ
オイルや保革クリームでお手入れをしてやるとき、普通はボロ布なんかで塗りこんで磨いてやるのですが、ワタクシの場合、素手で塗りこんでやります
理由は3つ。一つは、よーく見るとボロ布の細かい繊維がオイルやクリームにまじって革の表面にへばりついて美しくないから。もう一つは、オイルやクリームをミシン目などの細かい部分にもすりこんでやるのですが、この作業がしやすいため。最後に、愛情いっぱい
に大好きな道具と接するため(笑) 手指がギトギトになりますし、手のひらで磨いてやるときに手が痛くなったりもしますので、あまりオススメはしませんけどね
コレ、道具に対する愛着は抜群に高まります
最後に・・・
「お手入れは自己責任でおねがいします」
冒頭でも述べましたがこれといった正解がないので、結局は自己流でやることになります。痛い思いをすることもあるでしょう
ワタクシも大事なブーツを我流で水洗いしたとき、乾燥に失敗してびっしりカビを生やしてしまったことがあります。⇐本気で泣いた
そういう思い出もまた青春の1ページ・・・ではないですが、経年変化を極めようとする道の途中の出来事として一つ道具に刻み込まれて行くのです
ん~、深いですね、経年変化愛好家の世界って
本日はこれにて
店頭でお聞きいただければまた詳しくご説明しますし、ワタクシも経年変化修行中の身ですので、みなさんのお手入れについてもいろいろお聞かせ願えたら嬉しいです
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日![]()

Honey Hills 神戸本店店長の藤田です

時々店頭でお客様に「この鞄はどうやって手入れすればいいのか

革の状態を維持して経年変化を楽しんで頂くためも常日頃のお手入れはかかせませんね。
そこで今回のテーマは革の日常的なメンテナンスについてです

・・・とはいったものの、実のところ「これが正解!」という方法は存在しないのが現状です。皮革製品の愛好家の皆さんはそれぞれにオリジナルなメンテナンス方法を編み出してお手入れしておられます。ツワモノ



ということで、ワタクシが自分でやっている日常的なお手入れをご紹介

<馬毛のブラシでホコリを払う>
<柔らかい布で乾拭き>
・・・これだけ

お店で毎日商品に施しているお手入れもこんな感じです。お手入れというかお掃除ですね


ポイントとしては
・革の表面に傷をつけないように柔らかい馬毛のブラシを使う。表面だけではなくミシン目や革の折り重なった部分のホコリも掃除してやる。

・乾いた柔らかい布で軽く磨いてやる。軽い摩擦で革の内部の油分が浮いて色艶が出ます。このとき金属パーツも一緒に磨いてやる。
といったところですね。

お手入れの頻度ですが、使用後毎回というのが理想ですけど、実際には「気になったら」程度でかまわないと思います。ワタクシの場合ですと「ブラシを玄関に置いておいて帰宅時にささっとホコリだけ払ってやる。気が向いた時に乾拭きして磨いてやる」といった感じです。
保革クリームやオイルでのお手入れはそれこそ十人十色、エイジングとの兼ね合いもあるので難しいところなんですね


ポイントは
・鞄は靴と違って直接肌に触れるので、できるだけケミカルなストレスのない天然由来成分でできたものを使う。蜜蝋を主成分にしたものが有名ですね。
・理想を言えばクリーナーやリムーバーと呼ばれる洗浄剤を使って汚れた古い油分を取り除いてやるのがいいのですが、お湯で濡らして固~く絞った布で表面をさっと拭きとってやるだけでもけっこう綺麗になります

・塗り過ぎは塗らなさ過ぎよりダメです


あと大事なのは<水に濡れたらすぐに拭きとる>ということでしょうか。革と水は相性が悪いわけではないのですが、一部にだけ付着しままにしておくとそこだけ変質して変色や硬化がおきてしまいます。柔らかい布でやさしく叩くように水分を吸い取ってやるのがいいです。カビの原因にもなりますのでその後の乾燥は特にしっかりと

小ネタをひとつ

オイルや保革クリームでお手入れをしてやるとき、普通はボロ布なんかで塗りこんで磨いてやるのですが、ワタクシの場合、素手で塗りこんでやります




最後に・・・
「お手入れは自己責任でおねがいします」
冒頭でも述べましたがこれといった正解がないので、結局は自己流でやることになります。痛い思いをすることもあるでしょう

ワタクシも大事なブーツを我流で水洗いしたとき、乾燥に失敗してびっしりカビを生やしてしまったことがあります。⇐本気で泣いた

そういう思い出もまた青春の1ページ・・・ではないですが、経年変化を極めようとする道の途中の出来事として一つ道具に刻み込まれて行くのです

ん~、深いですね、経年変化愛好家の世界って

本日はこれにて

店頭でお聞きいただければまた詳しくご説明しますし、ワタクシも経年変化修行中の身ですので、みなさんのお手入れについてもいろいろお聞かせ願えたら嬉しいです

Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
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Posted by Honey Hills Web スタッフ at 22:48│Comments(0)