2014年10月06日
レザージャケットの季節がやってきました!
こんにちは
Honey Hills 神戸本店店長の藤田です
日中はまだまだ残暑が感じられますが、一雨ごとに確実に秋めいてきていますね。
レザーアイテムもこれからが本番ということで、ようやくコチラが大活躍してくれる時期が近づいて来ましたよ
40's Sports Jacket

¥180,000+tax
ターコイズ、茶芯
現在店頭には2色ともLサイズのみを置いているのですが、シーズンインを前にしてMサイズも本社に届いたということで、間もなくお目見えします
そこで今日は改めてこのレザージャケットについてお話をすすめていこうかなと思っております
以前にも詳しく解説しておりますが、1940年代の米国モンゴメリーワードのスポーツジャケットのレプリカになります。
今回はこのオリジナルの背景をちょっと掘り下げていってみましょう
アメリカの1940年代という特別な時代
1940年代、第二時世界大戦の時代であり、レザージャケットが大きく進化した時代でもあります。
飛行機乗りの防寒性機能服としてのレザージャケットは、軍のダブルブレストのコートを原型にしており、1930年代に数々登場したフライトジャケットの名作をさらに軍の要求するニーズに特化して、より飛行機の操縦に適した改良が施されてされていきました
一方で革の素材としての丈夫さからモーターサイクリストのための防護服としても登場し、1930年代にライダースジャケットとして確立して、40年代に広く普及します。
また防寒着として優秀であったので、民間でもワークウェアとして、テーラードジャケットからの派生としてレザージャケットが作られました。
米軍航空隊の飛行服として支給されたレザージャケットが、戦後に兵士が持ち帰って着用したりして、大戦の象徴として単なる軍服以上の意味合いを持ち、またその耐久性と軍用ならではの機能性・機能美から人気を集め、民間での復刻も多く作られました。40's Sports Jacketの原型となったモンゴメリーワードのスポーツジャケットもそのうちの一つになります。
ちなみにモンゴメリーワードは世界初のメールオーダーによる通信販売を始めた企業で、「J.C.ペニー」「シアーズローバック」と並んで米国の3大ストアブランド(通販、量販の企業がそれぞれオリジナルで作っていた製品のブランド)に数えられます。1940年代にはすでにカタログ通販のみならず実店舗もかまえる大企業になっておりました。
航空隊のミリタリーウェア、モーターサイクリストのプロテクションウェア、それぞれのディテールのいいとこ取りをしながら一般での使用環境に落としこんで製作販売されたものがこのスポーツジャケットという認識でいいかと思います
ところでこのスポーツジャケットというネーミングに疑問がわきませんか?
ワタクシも「運動の時に着るのか?」と以前から違和感を感じていまして、今回この機会に調べてみましたところ、ここで使われている
「Sports」 は運動という意味ではなく、当時はカジュアルなもの全般を指すニュアンスが強かったそうです。なるほど、これでスッキリしました
つまりは、ガチガチの本格仕様ではないちょっと一般向けにカジュアルに寄せてきたレザージャケットという解釈でいいかと思います。
・・・ちょっとは英語の勉強もしないとだめですね
色々な要素を詰め込んだユニークなオリジナルの採用
細かい点をみていきましょう
ミリタリーコートから引き継いだダブルブレストのディテールは、民間での使用でも防寒着としての役割を持つためその遮風性の高さからそのままに。デザインだけでなくちゃんと風が防げる機能を残した大きめのダブルになっているところが特徴ですね。

両サイドのアジャストベルトは体にフィットさせて空気抵抗を少なくするライダースジャケット由来のディテール。

カフは少し絞ったタイトな作りになっていますが、ライダースジャケットのようにジッパーできっちり締めあげる形でもフライトジャケットで見られるニットリブでもなく、ボタンはありませんがテーラード由来といっていいシンプルな切り返しの袖口になっています。

後ろの両サイドにバックプリーツが設けられておりますが、このおかげで背中にシワのよることのない綺麗なバックスタイルがキープされるとともに、背中がつっぱって腕の可動域を狭めないようになっています。ミリタリーとテーラード、双方からのアプローチといえるでしょう。
こうしてみるとこの40's Sports Jacket、単なるワーク仕様の防寒着でもなく、機能最優先のミリタリー仕様でもモーターサイクリスト仕様でもなく、デザインだけの街着・おしゃれ着でもないという、とても面白いポジションにあることがわかります
もっと本格的な軍用フライトジャケットやライダースジャケットをレプリカで製作することもできたのに、あえて原型にこのスポーツジャケットをもってくるあたりが日本経年変化協会会長さんのニクイところですね
オリジナルは民間での復刻ということもあって、戦中戦後の物不足からくる作り込みの荒々しさ(というか雑さ)が見られますが、そこはさすがの米国メイド、頑丈さだけは折り紙つきで、頑丈であるからこそ長持ちし、また長く持つことで元の作り込みの粗さがなんとも味のある経年変化につながっていくという、そういう相乗効果のあるレザージャケットなのです
以前にもご紹介しておりますとおり、その荒々しさを生み出す工程から事細かに再現したネオヴィンテージという位置づけのこの40's Sports Jacket、オリジナルのユニークさに加えて、なおかつアルコタンニンレザーの採用により、その特徴である軽さという大きなポイントもあって、ちょっと他のヴィンテージレプリカでは見られない個性的な仕上がりになっております

まだ季節的にレザージャケットには少し早いですが、マニアな皆さんはご承知のとおり、今のうちから家の中で着込んで、いざ寒くなって着用するときにはそれなりにこなれた状態にしておくのがオススメです
今がまさしく買い時のこの40's Sports Jacket、一生モノの相棒にして後悔のない仕様と薀蓄を詰め込んだマニアックな存在でありながら、本格的過ぎず、カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎずという絶妙なバランスの汎用性の高さをも併せ持った、そんな逸品です
今季のレザージャケットで迷われているあなた
ぜひともこの40's Sports Jacketをチョイスして、単なるレプリカを超えた人とは違うモノを持つ喜びに浸って頂きたい
来季以降の製作はまったく未定のようですので、早めのお求めを強くオススメしますよ
本日はコレにて
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日![]()

Honey Hills 神戸本店店長の藤田です

日中はまだまだ残暑が感じられますが、一雨ごとに確実に秋めいてきていますね。
レザーアイテムもこれからが本番ということで、ようやくコチラが大活躍してくれる時期が近づいて来ましたよ

40's Sports Jacket

ターコイズ、茶芯
現在店頭には2色ともLサイズのみを置いているのですが、シーズンインを前にしてMサイズも本社に届いたということで、間もなくお目見えします

そこで今日は改めてこのレザージャケットについてお話をすすめていこうかなと思っております

以前にも詳しく解説しておりますが、1940年代の米国モンゴメリーワードのスポーツジャケットのレプリカになります。
今回はこのオリジナルの背景をちょっと掘り下げていってみましょう

アメリカの1940年代という特別な時代
1940年代、第二時世界大戦の時代であり、レザージャケットが大きく進化した時代でもあります。
飛行機乗りの防寒性機能服としてのレザージャケットは、軍のダブルブレストのコートを原型にしており、1930年代に数々登場したフライトジャケットの名作をさらに軍の要求するニーズに特化して、より飛行機の操縦に適した改良が施されてされていきました
一方で革の素材としての丈夫さからモーターサイクリストのための防護服としても登場し、1930年代にライダースジャケットとして確立して、40年代に広く普及します。
また防寒着として優秀であったので、民間でもワークウェアとして、テーラードジャケットからの派生としてレザージャケットが作られました。
米軍航空隊の飛行服として支給されたレザージャケットが、戦後に兵士が持ち帰って着用したりして、大戦の象徴として単なる軍服以上の意味合いを持ち、またその耐久性と軍用ならではの機能性・機能美から人気を集め、民間での復刻も多く作られました。40's Sports Jacketの原型となったモンゴメリーワードのスポーツジャケットもそのうちの一つになります。
ちなみにモンゴメリーワードは世界初のメールオーダーによる通信販売を始めた企業で、「J.C.ペニー」「シアーズローバック」と並んで米国の3大ストアブランド(通販、量販の企業がそれぞれオリジナルで作っていた製品のブランド)に数えられます。1940年代にはすでにカタログ通販のみならず実店舗もかまえる大企業になっておりました。
航空隊のミリタリーウェア、モーターサイクリストのプロテクションウェア、それぞれのディテールのいいとこ取りをしながら一般での使用環境に落としこんで製作販売されたものがこのスポーツジャケットという認識でいいかと思います

ところでこのスポーツジャケットというネーミングに疑問がわきませんか?
ワタクシも「運動の時に着るのか?」と以前から違和感を感じていまして、今回この機会に調べてみましたところ、ここで使われている
「Sports」 は運動という意味ではなく、当時はカジュアルなもの全般を指すニュアンスが強かったそうです。なるほど、これでスッキリしました

つまりは、ガチガチの本格仕様ではないちょっと一般向けにカジュアルに寄せてきたレザージャケットという解釈でいいかと思います。
・・・ちょっとは英語の勉強もしないとだめですね

色々な要素を詰め込んだユニークなオリジナルの採用
細かい点をみていきましょう

ミリタリーコートから引き継いだダブルブレストのディテールは、民間での使用でも防寒着としての役割を持つためその遮風性の高さからそのままに。デザインだけでなくちゃんと風が防げる機能を残した大きめのダブルになっているところが特徴ですね。

両サイドのアジャストベルトは体にフィットさせて空気抵抗を少なくするライダースジャケット由来のディテール。


こうしてみるとこの40's Sports Jacket、単なるワーク仕様の防寒着でもなく、機能最優先のミリタリー仕様でもモーターサイクリスト仕様でもなく、デザインだけの街着・おしゃれ着でもないという、とても面白いポジションにあることがわかります

もっと本格的な軍用フライトジャケットやライダースジャケットをレプリカで製作することもできたのに、あえて原型にこのスポーツジャケットをもってくるあたりが日本経年変化協会会長さんのニクイところですね

オリジナルは民間での復刻ということもあって、戦中戦後の物不足からくる作り込みの荒々しさ(というか雑さ)が見られますが、そこはさすがの米国メイド、頑丈さだけは折り紙つきで、頑丈であるからこそ長持ちし、また長く持つことで元の作り込みの粗さがなんとも味のある経年変化につながっていくという、そういう相乗効果のあるレザージャケットなのです

以前にもご紹介しておりますとおり、その荒々しさを生み出す工程から事細かに再現したネオヴィンテージという位置づけのこの40's Sports Jacket、オリジナルのユニークさに加えて、なおかつアルコタンニンレザーの採用により、その特徴である軽さという大きなポイントもあって、ちょっと他のヴィンテージレプリカでは見られない個性的な仕上がりになっております



今がまさしく買い時のこの40's Sports Jacket、一生モノの相棒にして後悔のない仕様と薀蓄を詰め込んだマニアックな存在でありながら、本格的過ぎず、カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎずという絶妙なバランスの汎用性の高さをも併せ持った、そんな逸品です

今季のレザージャケットで迷われているあなた

ぜひともこの40's Sports Jacketをチョイスして、単なるレプリカを超えた人とは違うモノを持つ喜びに浸って頂きたい

来季以降の製作はまったく未定のようですので、早めのお求めを強くオススメしますよ

本日はコレにて

Honey Hills 神戸本店の営業は終了しました。
引き続き下記のHPにて販売を行っていますので宜しくお願いします。
Honey Hills 公式HP
Honey Hills 通販HP
TEL 079-299-3888
営業時間 AM9:30~PM5:30
定休日 土日祝日