Honey Hills スタッフBlog

こんにちは
Honey Hills 神戸本店店長の藤田です

当店取扱いの製品には真鍮製のパーツが多く使われています。
「経年変化を楽しむ！というコンセプトなんだからやっぱブラスでしょ！」という日本経年変化協会の会長さんのコダワリの結果なのですが、そんな真鍮パーツの中でも特別な存在感を放ちキラリと輝いているのが38 Silver Works　宮達朗氏の手によるハンドメイド彫金の副資材です。実は店頭でも宮氏のハンドメイドパーツにしきりに感心されるお客様がけっこう多くいらっしゃるんですよやはり人を惹きつけるナニカを持っているんですね。
今日はこの宮氏渾身の真鍮パーツに焦点を当てて見ていこうと思います

コチラ、サイクリストバッグ「ゴブリン 改」でご紹介しました、シャックルという金具です。
ガッチリした男らしい見た目が特徴ですね。このトリガー部分をくいっと下に下げると開閉するのですが、その時にだけ見えるこんなギミックが・・・なんと細かい！職人技炸裂！リボルバーの弾倉みたいでカッコいい !!

さらにこのフック側の金具にだけ目が行きがちですが、受けの方もスゴイのです
エッジの立った肉厚なボディはフック側の存在感に負けない重厚さがあります。ごついだけではなく、この滑り止めにもなっているサイドの彫り込みにも見られるような細かい職人技。一度燻した後に研磨しているのでしょう、光の反射のメリハリが効いてより立体感が増しています。

ちょっと「ゴブリン 改」の全体を見てみましょう・・・
うーん、見れば見るほど「ゴブリン 改」にはコレしかないような気がしてきますね。フック側と受けのセットで普通の鞄の金具にはありえない存在感を放っています

続きましてコチラ、ボディバッグ「ルシファー」のベルトのローラーバックルです。以前も「ルシファー」の項でご紹介しましたが、さらによーく見てみましょう。
店頭でも「見て下さい！この前カブセベルトのバックルのサイドに穴が掘り込んであるでしょう！腕の良い職人さんの手作業ならでは精緻な造形！」というご紹介をよくするのですが、さらによく見て下さい、センターのピン部分こんな所にも穴がスゴイ・・・ バックル本体は肉厚のベルトに合わせてゆるいアーチになってますね。こういう細やかな気配りのきいた造形も手作業だからこそ対応できるのですね

今回改めて宮氏の副資材をみて一番感動したのがこちら
「ルシファー」本体のベルトのバックルなのですが、このセンターのピン！バックルの横棒にピッタリ沿うこの絶妙な曲がり具合！さらに頭の部分をよーく御覧ください。綺麗に丸みを帯びたなめらかな末端の処理、なんというか耳かきのような形に仕上げられているのがお分かりになるでしょうか？

この形状によって不用意にバックルのピンに何か引っかかってベルトが外れてしまう、というような自体が回避されるようになっています。細かい！職人技もデザインの気配りも何もかも細かい！
「ルシファー」の全体です。
「ゴブリン 改」のシャックルのような初見のインパクトはありませんが、こういう細かなところにも手が掛かっているということを知ると、なんだか隠された凄みのようなものを感じてしまいますね

副資材というのはあくまでも鞄を構成する一部でしかないのですが、宮氏の手にかかれば主役級の輝きを放ってしまう、ひとつ間違えればじゃじゃ馬なパーツになってしまうと思います。それを上手く使いこなして、鞄の一部として手なづけて鞄自体を格上げしてしまうという、この辺りはさすが日本経年変化協会の会長さんの真骨頂ですね

本日ご紹介しました宮氏のハンドメイド真鍮パーツが取り付けられた「ゴブリン 改」と「ルシファー」は、店内中央にデンと構えて皆さんをお待ちしております。是非一度手にとって職人技の凄みを感じ取って頂きたいと思います

本日はコレにて